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AlmaLinux9をWake on LAN(WOL) に対応する方法

AlmaLinuxというOSはサーバOSですので、基本的にはシャットダウンせず、ずっと稼働したままですが、もし間違ってシャットダウンしてしまったときに備えて、LAN上の別の機器からマジックパケットを投げて、電源をオンにすることが出来ます。ここではその手順をお知らせします。

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現状のイーサネットの状態を確認

まずは現状のイーサネットの状態を確認します。

で、デバイス名を確認します。ここでは、[enp1s0]がデバイス名になります。以下、赤文字の部分は皆さまの環境ごとに異なりますので、ご自身の値に置き換えてください。

次にこのデバイスがWake on LANに対応しているか確認します。

Wake-on: の部分で d (disable)となっているので現状は使用不可となります。

Wake on LANの設定を有効にする

以下のコマンドを実行します。これにより、OS再起動後も有効になります。

設定が反映されているか確認します。

Wake-on: の部分で g (Magic Packet) と変わったことが確認できました。

ここでOSを再起動して、再度上記コマンドを実行して、 g (Magic Packet) となっている事も確認してください。(ここでは割愛します)

Wake on LANの動作確認

上記ではOS上のWake on LANの設定を実施しましたが、BIOSでも設定を有効にしておかないと、うまく起動しません。BIOSの設定から、Wake on LAN(WOL)の部分がどこかにあると思いますので、こちらを有効にしてください。

これを有効にすると、OSをシャットダウンした状態でも、LANポートのランプがチカチカ点滅するようになります。(有効でない場合は、ランプの点滅はなし)この方法でも確認ができますので、是非参考にしてください。

あとは、同じネットワークにある、別のPCなどからマジックパケットを投げることが出来るソフトなどをインストールして、AlmaLinuxのNICのMACアドレスに対して、マジックパケットを投げてみてください。

私は、Windows で nWOL というソフトを使用して動作確認しました。ただ、この nWOL の最新版(2.1.60)のZIP版をWindows PCにインストールしようとしたところ、Windows から危ないソフトだと警告が出たので、インストールしていません。少し古いですが、nWOL Version 1.7.81のZIP版をインストールして動作確認しております。

無事、電源がリモートから投入できましたら、成功となります。

今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。