YAMAHAルータを初期化する手順

ここでは、YAMAHAルータを初期化する手順を紹介します。もう古くなったルータを廃棄する場合は、まだ使えるルータを誰かに譲る場合に、必ず現状の設定を初期化するようにします。ルータは外部ネットワークと内部ネットワークを接続する機器になりますので、初期化を怠ると思わぬ情報漏洩につながる可能性があります。

まずはシリアルコンソールを準備

ルータに接続するために、まずは作業用PCとルータを接続するシリアルコンソールを準備します。こちらルータによって、コンソールの形状が異なりますので、それにあったものを準備してください。

シリアルコンソールで物理的に作業用PCとルータを接続しましたら、PCでターミナルソフトを起動してコンソールの操作を実施します。ご参考までに、私はTeratermを使用しています。

なお、ルータのボタンを押して初期化する方法もありますが、機器によって異なりますので、ここでは割愛させていただきます。マニュアルをご確認いただき、ご対応ください。

YAMAHA機器の便利なパスワードを使用

YAMAHAの機器では、パスワードを失念した時などに使用できる便利なパスワードがあります。これはシリアルコンソールで接続しているときのみ使用可能です。

今回のように初期化する場合も、もともと使用していたのであれば、管理者パスワードは知っているケースが多いかと思いますが、中にはすでに運用から切り離していて、どのような設定になっているのか不明だ、ということもあると思います。

そういった場合に、使用できるパスワードは、以下になります。(しつこいですが、シリアルコンソールで接続しているときのみ利用可です)

w,lXlma

こちらを、コンソール画面で入力して、ルータにログインします。

ルータの設定を初期化する

ログインができましたら、管理者(admin)になって、初期化するコマンド(cold start)を入力します。パスワードの入力を促されましたら、上記のパスワードを入力します。

機器が再起動されましたら、初期化は完了です。

もし、念のため、現状の設定を確認したい場合は、cold start を実行する前に、show configなどで状況を確認しておきましょう。

動作確認

初期化のコマンドを実行しましたら、念のため、コンソール画面にて、設定情報(show config)を確認します。

初期化されましたら、パスワードもなくなりますので、Enterを押下するだけになります。また、設定情報もファームウェア以外の情報は何も表示されなくなります。

初期化までしなくても、ログインパスワードを失念した場合等にも使えますので、今回の手順は覚えておいて損はないと思います。

今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。